皆さんジュリア時代のオリジナル塗装はホワイト以外は単なる単色塗装ではないのをご存知でしょうか。
例えば紺色の車の下には赤い下地塗装が使われてその上に半透明の紺を塗る、
赤の車なら下地が黒の上に半透明の赤を塗る、
そして最後にクリアーを塗る、クリアーは75の赤でも塗られています。
補足6-21
ロッソアルファにはジュリア以前にはフェラーリレッドのような下地が黄色で明るい赤も存在します、
ジュリアの赤は新車では物凄く少ない登録しかありません、
理由は当時この価格の車を購入する層は赤はという時代背景もあります。
最後に現在アルファロメオの赤が一番多く走っているのは日本です。
昔MVアグスタを所有していた時もガソリンタンクのキャップのところが擦れて
赤の下地が黄色が見えての同じような重ね塗りでした。
このようなイタリアン塗装だから下塗装が透けて、紺なのに何か赤っぽい、
赤なのに赤が薄っぺらくなく、深くて素晴らしいイタリアン発色をするのです。
勿論このような塗りかたはラッカー塗装ならではのもので最近の2液ウレタン塗装では望めません。
残念ながらアルファロメオもコストダウンの関係でしょうがスッド以後のアルファロメオは
単なる単色塗装になってしまいました。
イベント等でオリジナル塗装に遭遇されたら確認してください。
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