錆
最初に書きますがジュリアの鉄板は0・8mmです。
錆について語る前に鉄そのものは、純粋な鉄は白い金属光沢を放つが、湿った空気中では容易に錆を生じ、見かけ上黒ずんだり褐色になったりする。一方、極めて純度の高い鉄は、比較的高いイオン化傾向を有するにも拘らず、酸に侵されにくくなる。とあります、錆びにくい鉄と錆びやすい鉄があります、板金名人いわくドイツ車の鉄板は錆びにくい、イタリア車の鉄板は錆びやすいといいます。
鉄もいわゆる合金の一種で他金属が含まれています、昔日本刀に使われた玉鋼はいわゆる砂鉄から精練された純粋な鉄で錆びにくい、
甲冑で使われた技法に錆転換があります現代まで朽ちることなく維持できている甲冑の錆転換は柿渋を使い意図的に表面を錆させ錆で鉄を守るというものですがこの技法を応用したものが錆変換ケミカルですが本来は純粋な鉄にしか応用出来ませんがある程度の厚み(3mm以上)があれば効果は無いとはいえないようです。
洋鉄と言われる一般的に自動車に使う鉄は錆びやすいものです、
現代の日本製鉄板と古いアルファロメオの鉄板を接合すると片側がちじみます、これは厳密な意味での成分が違うから起こる現象で不適合ですが根本的に同じ鉄ですから接合は出来るのですが、異なる金属製品同士を接して使用するとある一方の金属に集中して激しい腐食が起こります。これが異種金属接触腐食とよばれる現象でイオン化傾向が関係しています。
継ぎ足す鉄と継ぎ足される鉄の接合部分を錆ささないのが板金名人のノウハウです。
貴方の仕事にも人に教えないノウハウありませんか?どんな仕事でもプロフェッショナルにはノウハウがあります。
錆は式で書くと「2Fe + O2 → 2FeO」錆は空気中の酸素と水分で起こる。
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