現在のオイル考+オイル漏れ
最近の化学合成油を使うことを前提としたエンジンは部品工作時にも化学合成油を使用して金属を馴染ませている事実を目前にしたときに日進月歩の進歩は勉強なしでは対応できないと感じました。
よく化学合成油に対応したシールなどといわれますがアルファロメオの場合75から化学合成油が指定されています(FIATの政治的配慮もある)がシールは対応品ではありません、必然的に一部の化学合成油を使用するとオイル漏れ(滲み)を起こします。
本当に対応したものを使っているのは日本のメーカーでも、限定車種に限られていますが最近の車がオイル漏れを起こさないのは金属膨張率、収縮率が低くそして密度の非常に高いシールを使用しているためです、
より膨張率が少ない金属へ、最近のアルミニューム合金はアルファロメオに使われているものより膨張率、収縮率共に格段に少ないものです。
高性能化学合成油は分子が均一で細かいナノレベルのものまでありますからアルファロメオのエンジンで漏れないようにするには膨張率、収縮率共に変えれないわけですから、シールを工夫するしか方策は無いと思います。
一般的にオイル滲みはエンジン始動時、停止時の膨張係数、収縮係数にシールがついていけない為に起こるといわれます、この繰り返しによりアルファロメオのようなアルミとアルミの間の厚目のシールは収縮を繰り返す為にシール機能を失っていきマイクロクラックから滲みそして切れから漏れになるのです。
なるべくシールに負担のかからない始動、暖気で軽減はできると思います。
昨今の社会情勢には反しますが。
上記の一部は私が潤滑油のプロフェッサーにお聞きした最近のエンジンオイル考です。
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