機械式時計は自動車で例えるなら電気仕掛け以前のキャブレター車になるのですが
戦前カーは手巻き、シンクロナイザーリング装着からは自動巻き
ここで一線をひくとすればキャブレター車でかつポイント点火までを
私は機械式(メカニカル)と思うのです。
IWCディープワン
腕時計で初めて機械式アナログ水深計を搭載したダイバーズウォッチ。
水深45mまで計測可能。
△インデックスが付いている針が水深計針で、
△黄色が最大水深の記録、
△白色が現在の水深を表示します。
時計内部にはチューブスプリング内蔵、
潜水時チューブに水が入る仕組みでチューブに対して水圧がかかり、
チューブが伸縮をすることで深度を計測する、ブルドン管式水深計を採用しています。
凄く大きな腕時計なのですがチタン採用でびっくりするほどの軽量。
全てを機械式で行う事に意味を持つのですが
プロのダイバーはこんな時計は使いません、
レーシングドライバーがレースで機械式クロノグラフを
使わないのと同じです。
プロフェッショナル領域では使われない
機械式の時計、キャブレター車、フィルムカメラ、レコード等は
趣味物としてマーケットを確立しています。
腕時計は正確な時間が簡単に知る事の出来る現在
(携帯電話の時刻は電波時計時刻で正確)
自分の腕時計が秒単位まで正確である必要がないからこそ、
機械式時計が人気があるのだと思いますし、
時には不整脈を起こす人間の鼓動のようなキャブレター車。
現像するまで画像チェックが出来ないフイルムカメラ、丁寧な取り扱いが
必要で静かに針を下ろすレコードも
それぞれを愛する人にとってのロマンがあるからこそ支持され続けるのでしょう。
チタンを使いカラフルな色使いながらも品のあるデザインの
IWCディープワンは製造コストが合わず500本限定で
早々に製造中止となりました。