ジュリアの後期に使用されている
フルフロータイプオイルフィルターエレメントについてⅡ。
リリーフヴァルブについては
オイル粘度が高いエンジン始動時や、
フィルターエレメントがゴミなどで目詰まりを起こしたとき、
オイル潤滑を確保するために開きます。
開いている時はエンジンオイルは濾紙を通過せずエンジンへ
再度潤滑されます。
現在リリーフヴァルブの開弁圧(設定差圧)はおよそ1kg/c㎡が標準ですが
ジュリアの場合1.5kg/c㎡というのが公式発表ですがここで疑問
アルファロメオ独立会社時のもので現在純正供給されているのは1kg/c㎡です。
そして本当に1.5kg/c㎡が必要なのか
リリーフヴァルブはエンジンオイルが冷えている時の比較的回転の高い時に開いているのが普通です
これはエンジンオイル温度は低く粘度が高く圧が高いからです。
向かって左から70年代純正、80年代純正、トヨタ製
解かりやすい例を上げると、水鉄砲にオイルと水では同じ圧力打てますか?
オイルのほうが力が必要なのは誰でも解かる話だと思います。
どうしても1.5kg/c㎡が欲しい場合は国産にもマッチングする物がありますが
1kg/c㎡の国産品で問題は無いと思います。
70年代の20w50と現在の20w50では低温時の動粘度は現在の物とは
全く違います。
70年代の20w50は冬場などは飴のように糸を引きましたが最近の物はありません。
高回転時のエンジンオイル圧もオイルフィルターエレメントの所で1kg/c㎡以上に
なる事はジュリアエンジンの場合ありません。
尚、中身入れ替え式のオイルフィルターエレメントは取り付け場所に
リリーフヴァルブが、ありますが作動しているかどうかはセンサーを取り付け
確認するか分解してみなければ解かりません。
40年以上経過しているのですから一度点検されてはどうでしょうか?
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