昭和50年代から自動車を運転されている方ならご存知の
ガソリン識別ステッカーについて
昭和49年11月24日付通産省通達
ガソリンの無鉛化
昭和50年2月からレギュラーガソリンはオクタン価を低下させる事無く無鉛化、
ハイオクタンガソリンは有鉛で継続生産となりました。
当時はオクタン価約95以上を維持するには鉛に頼るしかなかったからの
処置だったようです。
当時の新聞などではハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れて
しまうと、ノッキングが発生しエンジンが破損するということで
廃止できなかったようです。
実際はノッキングやディーゼリングは発生しますが蓄積した鉛のおかげで
すぐにエンジンが破損するということはなかった。
昭和62年に有鉛ハイオクが廃止、無鉛ハイオクが出るまで、
レギュラー=無鉛、ハイオク=有鉛と言う供給体系でした
有鉛とは言いながら鉛の含有量は昭和50年以降減少し続け、
当初は15%あったものが、鉛を使わずオクタン価を上げる技術の発達により
最後は1.5%程度までになっていたようです。
10分の1まで鉛を減らしても問題が出なかったために
無鉛ハイオクに切り替えたというのが本当だということのようです。
●無鉛 常時無鉛ガソリンでOK。
●高速有鉛 時速100km以下の速度及び規定以下の積載量なら
無鉛レギュラーガソリンでOK、高速道路、山道は有鉛を使用。
ただし走行距離が15000km毎にバルブクリアランスの点検、調整が必要。
●混合 常時有鉛ガソリンを3分の1程度混合する必要アリ。
●有鉛 常時有鉛プレミアムガソリンを使用する必要アリ。
当時のガソリン識別ステッカージュリアは常時有鉛のステッカーになりますが
無鉛ガソリンが使えるヴァルブシート素材のため問題なく現在まで多くの個体が生き延びています。
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