ステンレスボルト、ナットは錆に非常に強いので、
サンデーメカニックでステンレスに交換されているオーナーも多いと
思いますが、
強度を要求されるボルトは下手に交換をしないほうが得策です。
一般に購入されるステンレスボルト、ナットの強さはそれほど高くなく
伸びやすいという欠点がありますので強度が求められる部分には
使わないほうが良いと思います 。
排気系等の使用はステンレスは耐熱鋼ですので高温時の酸化はしにくいので
良い素材ですが、熱膨張率が鉄系のボルトより大きく熱伝導率が悪い、
相手側素材等への異種金属同士の接触による電位差腐蝕で錆びることがあります
(ステンレスエキゾーストシステムに交換されていれば別)
排気系のナット、ボルトをステンレスに交換する場合は
二硫化モリブデン含有グリスを接触金属側に塗ってから使えば電位差腐蝕は防げます。
そして鉄ナットボルトよりも熱膨張が大きく、
ゆるみやすいので、シングルなら定期的に増し締めを
増し締めが面倒ならダブルナットにされると良いと思います、
最後にステンレスボルトにステンレスナット使用が前提です
排気系など温度の上がる所には間違っても鉄とステンレスを混合しないことです
ステンレスボルトに鉄ナットを使うと熱が加わるとステンレスの膨張圧力で
圧着されてしまいまい外せなくなります。
ジュリアのこのあたりに新車時に使っている純正は真鍮ナットですから
純正が使われているならそのままがベストだと思います、
贅沢なものを使用していたものです。
75TSと比べると各部のパーツ品質の差は歴然とあります。
現在市場に出回っているものの大半はSUS304・SUS316材ですが
ホームセンターなどではステンレスと呼べないような低い
レベルのものもありますから気をつけてください。
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