新車の時から屋根つきシャッター付ガレージで使われてきた個体は程度が良い。
ダッシュ変形、シート地変質、ガラス色抜け(2000のみ)等の細部状況で判断する。
一度サイドシェル(ステップ)などを開けて修復した場合切除するのに熱で焼いて切ればミドル、
インナーまで後々錆びる、カッターで切ると切子が入り込むから錆びる。
そして取り付け時に熱が入る
アウターやミドルを修復した場合、継ぎ目の裏側に錆止めをしない(通常は出来ない)からそこから錆が連鎖反応でミドル、インナーへと増殖する。
某スッドをフルレストアした時、板金名人は見事な方法で内側も防錆処理をされました、
この方法は正に目から鱗でしたが名人いわく戦前は一からフレームなどを製作したので当たり前と涼しい顔が印象的でした。
このスッドは名人が1年間毎日作業しフルレストア、現在15年位経過していますが錆は全く出ていません(勿論パテは使わない本物の板金)
よくステップまわりは錆びる構造だという人がいますがこれは素人判断、
自分の車が錆びているから錆びる構造といっている程度の話、
錆びていない個体をみれば水は下に落ちるように設計されています、
つまり修復時に違う形になってしまっている(オリジナルのように再現するのが手間である為)
ドアもサイドステップも一番低い位置に水抜き穴はきちんと存在するのですがメンテナンス不足の場合、泥や埃が水分を含んで詰まるから錆びるのであって元々は錆びる構造ではない、
錆がまわった個体を良く観察して見ると水抜き穴を修復時に設けていない、
小さい錆の上にパテを使う、水抜き穴が一番低い位置にないなどの間違いがあります。
ガレージ保管の個体で未修復ならミドル、インナーまで錆びている個体ほとんどない
軽度な修復してある個体のほうがミドル、インナーの損傷が多いのは上記の理由からです、
インナー交換はジグを組まなければ交換できませんから多大な出費になりますからアウターに錆が少し出ていてもオリジナルアウターのままならそのような個体のほうが中は錆びていない場合が多いと思います。
ドアとステップの水抜き穴の点検をして、詰まっていれば竹の箸を削って貫通させておいてください。