燃費改善にはエンジン本体の燃焼効率アップは勿論必要ですが
従来油圧パワーステアリングから
電動パワーステアリングに変更すれば燃費は3%程度改善しますし、
駆動系への動力伝達の効率性アップは当然ですが車両重量を減らす事が
必要不可欠なのですが、安全性の確保の装備や快適性向上装備などにより
車両重量は年々増加傾向にあります、
燃費向上、顧客満足度向上も必要、
車両重量と燃費の関係は同じエンジンなら、
車両重量を100kg 減少すれば約1km/L燃費が改善します、
肥満化された自動車を軽くするには原材料構成比を
より軽い素材に変更していく必要があります、
1973年の自動車における原材料構成比の鉄の割合はステンレスを含め
81.1パーセント
2000年、73.12パーセント
2010年、69.32パーセントまで脱鉄は進み
軽量素材は増えています
非鉄金(アルミニウムなど)
1973年、5.0パーセント
2000年、7.8パーセント
2010年、10.3パーセント
樹脂は
1973年、2.9パーセント
2000年、8.2パーセント
2010年、12,6パーセント
車両重量に無頓着なアルファロメオですらラジエターコア、
エアコンの熱交換器程度はアルミニウム化されていますし、
採用は遅かったのですが燃料タンクも樹脂化されました。
高級車ではドアやボンネットのアルミニウム化をはじめ
ハイドロフォーミング製法などの新技術を利用してアルミニウム製の
サブフレームを採用している量産車もあります。
(従来のダイカスト法では部品の強度、溶接などの課題があり
使用に際しては制約があり量産車には使われていません)
自動車メーカーに課せられた燃費改善は1995年比で平均22.8パーセント
ですから1グラムも疎かには出来ないと開発者は仰います。
現実的ではありませんがジュリアクーペを同じデザイン、同じ装備で
アルミドア、ボンネット、トランク、ラジエター・・・・・・・・・・・
現在のテクノロジーで製造すれば700キロ前半で可能になるそうです。
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