「ジチオリン酸亜鉛」
ZDDP問題で旧車に必要な亜鉛は主に「ジチオリン酸亜鉛」です
極圧剤摩耗防止剤としてフラットタペット車エンジンの金属表面に
皮膜を作り接触面の摩耗、焼き付きを防止するには
ジチオリン酸亜鉛、ジチオカルバミン酸亜鉛、ホスフェート、
アルキルサルファイド、ホウ酸カリウム分散体、
リン酸エステル、硫黄化合物などが必要になりますが
メインはジチオリン酸亜鉛なのです。
モリブデンなどは極圧剤摩耗防止剤としてほとんど効果はありません。
簡易分析で亜鉛を確認しても亜鉛違いでは意味がありませんし
他の亜鉛ではフラットタペットの本質的保護にはなりません。
何故このような記事を書くのか?SM規格品に亜鉛は入っている
と成分表記されていても酸化防止剤として他の亜鉛添加のものが
多くあるからです。
身近な所ではCRC SUPER 5-56にジチオリン酸亜鉛は微量ですが入っています
CRC SUPER 5-56は金属製品の防錆・潤滑。 特長 / テフロンを配合、
可動部をはじめ極圧部や高荷重部の性能を最大限に引き出しますとあります
しかしこれをエンジンオイルに添加するわけにはいきません。
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