エンジンが高回転=高性能オイルが必要という
風潮がありますが単純に回転数で比較せずピストンスピードで比較するものだと思います。
ピストンスピードが速ければエンジンオイルには高負荷がかかります。
何故今日はこの記事なのか今話題のエンジンオイルの重要性について
参考になればと記載します。
ジュリアのエンジンはクリアランスも大きくピストンスピードも速いので
高品質エンジンオイルを要求します。
過去エンジンオイルの管理、品番マッチングが良くなく駄目になったジュリアエンジン
を多く見てきています、V社名ばかりレーシングオイルでサーキット走行・・・エンジンブロー・・・・・
ピストンスピードとは、ピストンはシリンダー内を往復運動しています、
上死点と下死点で速度は0、ストロークの中央付近で最大になります。
シリンダー内上下の平均が平均ピストンスピード
オートバイホンダ4気筒エンジンCBR600、ストロークが42.5mm 、12000rpm
平均ピストンスピード17.0m/secになりますしかしこれは1気筒150ccの
慣性質量の小さいエンジンです。
自動車用として70年代を代表する国産スポーツエンジンの例
トヨタ2T-Gの場合1600cc、ストローク70mm、6400rpm、
平均ピストンスピード14.9 m/sec
日産S20の場合2000cc、ストローク62.8mm、7000rpm、
平均ピストンスピード14.6m/sec
ジュリアエンジン1600cc、ストローク82mm、6000rpm
平均ピストンスピード16.4m/sec。
2000ccの場合、ストローク88,5mm、5700rpm
平均ピストンスピード16.8m/sec
ジュリアエンジンのピストンスピードが速いのを理解していただけますか
ピストンスピードが速いということは高品質の潤滑が要求されます。
さらにチューニング等をして圧縮比を上げる、常用回転数を上げるなどすると
要求オイルのレベルは2段・3段上のものが必要になり交換頻度も上げなければなりません。
その他エンジンオイルへの要求項目については後日記載します。
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