上海GPはレッドブルのベッテルがポールポジション
F1のエンジンは数億円、高性能スーパーカーのエンジンでさえ1基数百万程度
利益度外視の性能だけを追求したエンジン、
市販車とは比較にならないくらいコンパクトで軽く、また驚異的なパワーを発揮できるエンジン。
大人の膝下くらいしかない低く小さなエンジンで、
重量も70kg台と市販スーパーカーの1/3~1/4程度。
市販車のようにノントラブルで何万キロも走る必要がないので、
数レース持つ程度の耐久基準から馬力を追求。
許容回転数も20000rpm付近まであり、
(2009年は規定により18000回転)
高回転の運用でもレース中に壊れないように高い慣性力と冷却性能、
高回転・高温運用性能などをかねそろえています。
ターボ時代に1000馬力をオーバーしたF1は現在700馬力前後ですが
タイムは各サーキットでターボ時代よりアップ、パワーだけでは速く走れないのが車。
補足
F1のエンジンが高回転まで回せる理由は、ひとつひとつのパーツ
(ピストンやコンロッドなども含む)がもの凄く軽くて精度が高いこと、
この精度が半端ではない、ミクロン単位の部品で構成されています。
市販車よりも耐用期間が短くてよいので高い圧縮比にできること
(そのため高価で強靱な新金属のエンジンブロックを使用している)、
バルブの開閉に使うバルブ・スプリングを金属バネではなくエア・バルブ・スプリングを採用、
コスト度外視の設計コンセプトによって、
F1のエンジンは超高回転まで回り驚異的な出力とレスポンスを発揮、
突き詰めたエンジンがメーカーによって音が違うのが私には不思議です。
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