低圧のラジエターキャップをお勧めします
ジュリアの場合サブタンク付きが0.7、タンク無0,9開弁圧が純正です
オーバーヒート対策として水冷系統の内圧を上げるということで1.2などのものが
使われている車を見ますが、
沸点が上がるだけで水温そのものが下がるのではありませんし弊害があります。
ジュリアの場合正しく整備されていれば真夏の渋滞の中でもクーラー付きで
無ければオーバーヒートはしません
私自身一度もオーバーヒートは経験ありませんが最近の夏の暑さは
ジュリアがオーバーヒートする前にドライバーがオーバーヒートしてしまいます。
ラジエターキャップ圧を上げることでキャビテーションを減らすなどの期待はできますが、内圧を上げることにより冷却系統のホースやシール類に大きな負担をかける
ほうが旧いジュリアにはよくありません、特にオーバーホールをしてから
時間が経過している、全くされていないなどの古いエンジンは特によくありません。
最近の車は排気ガス対策の関係でエンジン温度を高めに設定されていますので
高圧なものが使われていますがエンジン本体にも対策がとられています。
加圧式冷却システムエンジンは通常エンジン温度では圧力が常に
冷却系統にかかり続けていますから圧を上げるとそれだけ
高圧の状態にエンジン全体にかかるのですこれは考えている以上に古い設計の
エンジンには負担は大きいとプロはいわれます 。
当時のレーシングカーのように毎回オーバーホールが基本のエンジンの場合
高い圧のものはありましたしサーキットを走るような場合は高圧にする必要
がありますがその前にオイルクーラーなども必要でしょう。
考えなければいけないのは圧力が上がるだけではなく、
冷却系内は冷えればまた減圧しますので、
高圧と減圧をくり返すことによる圧力幅が大きくなることから、
くり返し疲労が各部の寿命を縮めることに繋がるからです。
下記に圧と沸騰点を記載しますが水の場合の表です,
LLC濃度が濃くなれば沸点は低下します。
0.7-116℃ 0.9-119℃ 1.1-122℃ 1.2-123℃ 1.3-125℃ 1.5-127℃
上記は概算数字です
僅かな差と思われるかもしれませんが圧力は数字以上のダメージを与えます。
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